581系8連(カツミ製)

カツミ製581系です。皆さんでお持ちの方も多いと思います。それだけポピュラー且つ人気のある車両という事だと思うのですが、かなり数次に渡り生産された製品でも有ります。最新作では屋根上ライトの点灯化や前照灯回りのメッキパーツ化等旧製品との差別化が図られています。しかし基本的にこの旧製品と大差はなく、(581系と583系という違いは有りますが)特に同じ特急車でも485系の様にドアの表現がプレスで表現された段差の薄いものではなく、折畳式ドアという構造上きちんと別付けの表現がされています。逆に現行製品より優れていると思うのはクーラーです。現行製品はホワイトメタル製の物が付けられ、重心が非常に高くなっています。ところが旧製品ではプラ製でバリさえ修正して塗装すれば現行製品と変わらない出来栄えの物となり、且つ重心が高くなる事はありません。基本的に「車体の塗装は剥さない」という事を大前提に下記のような改造(私はグレードアップと呼んでいます)をしてみました。

1.当然ですが動力のMPギア化。
2.クーラーの修正及び塗装、ベンチレーターの交換
3.パンタの交換、屋根上機器及び碍子の塗装。
4.屋根上ライトの点灯化。
5.前照灯、尾灯回りのグレードアップ。
6.ワイパーの取付。
7.運転台の取付及び室内仕切りの取付。
8.灯火類の更新。
9.前面帯部分のデカール張りの再塗装。
10・台車、床下機器の艶消し塗装
11.中間M車1ユニットのベンチレーターを増備型タイプにする。(これは1ユニットのみ生地状態のものが有った為です

取り敢えず先頭車の写真だけですがご覧ください。中間車はいずれアップします。

屋根上補助灯は当時エンドウのパーツが分売されていませんでしたのでひかりもけいの
ロストパーツの中身をくり貫きました。導光は光学繊維です。運転台はエコーの103系等
用運転台と運転席用椅子とプラバンの組み合わせです。ワイパーは天賞堂電機用がピタ
リ。向きに注意します。外側に向かった位置の場合運転手席側がブレードとアームがクロ
スする形。助手席側はクロスしない形です。
ライト回りですが取り敢えずメッキパーツを入手する訳にも行きませんので(入手できれば
現行製品の価値が無くなりますね(^O^))もっとも金属感の強いシルバーとして有名なグン
ゼの屋根用銀を入れました。ライトレンズは必須です。JNRマークはインレタ。写真では良
く判りませんが室内仕切りは1mm厚プラ板から窓部分を切り抜き、調色したベージュのア
クリル系塗料を塗り取付けています。室内灯はパネルライト。中間連結器はACEカプラー
です。
モハユニット2組です。一番左側のモハネ580が増備車でベンチレーターの並び方が
片側一列になっています。碍子はきつすぎるほどの緑色にしました。これは一旦碍子
類を車体からはずして塗装しますが、ボンドで取り付けられている為簡単に取り外せ
ます。その他パンタを始め銅色の部分はカッパー、パンタのヒンジ部分には赤を入れ
ています。またこのパンタ車2両にMP完成下廻りを組み込んでいます。
サロ、サシです。プラ板の室内仕切りが御覧頂けますでしょうか?1mm厚のプラ板か
らドアの窓部分を切り抜き色を塗っただけですが、費用対効果の面ではかなり効果の
方が大きいと思います。

実はこの車両は昔から持っていたものではなく、委託品で2足3文で売られていたものを買
い集めたものです。確か8両分の合計で4万円弱だったと思います。見違えるようになった
(自己満足ですが)これら車両を見ていると「古いものでもまだまだ何とかなるなー」と思いま
す。皆さんも委託品で埃をかぶっているような車両を見付られたらお一つ如何ですか?