70系電車10連(新潟色)

これも20年ほど前に製作したものです。ペーパーキット(いさみや)を利用したのはクハ68のみで他は全て自作品です。当時いさみや等で売られていた方眼紙が印刷されたものです。残念ながら各種の紙を利用しましたが、耐久性に関しては最低でした。雨樋部分のめくれが目立ちます。やはりプレスボードと呼ばれるものが一番の様です。但し切り抜きに関してはこれが最も作業がしやすい物と思います。

1978年当時長岡運転所の所属車からチョイスした4+6の10連で、運用表によると夕方にはこの10連の運用が有った様です。車番は新潟側(写真手前)からクハ76−モハ70−サハ87−モハ70−モハ70−クハ75+クハ76−モハ70−モハ70−クハ68です。
屋根上配管はやはりアートフラワー用の針金です。旧国の屋根処理ですが70系は普通にサーフェイサーで処理をしますが、クハ68はキャンバス貼りを表現する為に木工用ボンドぺたぺた方式を取りました。これは木工用ボンドを塗り指でぺたぺたとやりながら乾かして行くもので、次第に表面が細かいトゲトゲ状になってきます。別ページの飯田線の方は53007を除きエコーのルーフィングサンドを用いています。
動力は当初縦形インサイドでしたがパワトラに交換しました。パンタはカツミの一番安物のPS16を買ってきてタスキを切り横タスキを通してPS13に見せていましたが現在横タスキは取れてしまいました。
モハ70、5両です。ドア形状、妻板窓、台車等できるだけ形態の違うものを選びました。車番はモハ70−018、032、046、081、092。台車はDT16、17、20の3種類です。写真は台車が良く写るように絞りを開き気味で撮影しています。
クハ76、2両です。前面は当時一番いい顔をしていたロコモデル製(つぼみ?)です。クモユニ81のキットを1つ潰して流用しました。ライトは直径5mmのアルミパイプ(やはり真鍮パイプを買うお金が無かった・・・)に交換しています。トイレ部の窓、台車が違うタイプのものを選んでいます。車番はクハ76−029、067です。台車はTR23、48の2種類です。
この編成を作るきっかけとなった異端車クハ75ともう一両の異端車サハ87。RF誌の1976年1月号に載っていた雪まみれのクハ75の写真を見て惚れ込んでしまいました。白黒写真でまさかこんな色の旧国がいるとは思いもよらなかった時代です。

一時は部品取り用に廃車しようと思っていたのですが、どこの運転会にいっても皆さんに「懐かしい」と言われいつまでも廃車できずにいます。確かに高校生の時運動系のクラブに入っていた為工作する時間も体力も無い状態、トイレの中まで持ち込んで下地のペーパー研ぎをしていた事を思い出すとなかなか廃車にはできません。時間を見付けて大リストアしようと思ってはいるのですが・・・。ところで、お気づきの方もおいでと思いますが、決定的な間違いが有ります。これって修学旅行色なんです。たまたま始めてみたカラー写真の色調がおかしく勘違いしてしまい、朱色と赤を間違えて塗ってしまいました。