JRQ(九州)キハ125

JR九州の新鋭ディーゼルワンマンカーを作る事にしました。碑文谷製作所と言うブランドで発売されたエッチングコンバージョンキットです。発売当初は気にもしていなかったのですが、HPを見ていたら3割引になっており、急遽購入しました。確かにこの内容で定価19,800円は高すぎます。14,000円でも微妙なところです(^^)。今回は大分区に所属車を2連で組む事にしました。

キットの全容です。車体のみで、下回り及び、クーラーはエンドウのキハ110を利用するようになっています。インレタ、サボ類が完備されている点はさすがNゲージメーカーです。HOメーカーもここは見習ってもらいたい物です。('02,12,2)
金属用ハサミでパーツ類を切り取っていきます。但し素材が非常に薄く取り扱いには十分な注意が必要です。特に車体部分は驚くほど薄く、Nゲージのキットがそのまま大きくなっただけの物としか言いようがありません。('02,12、2)
側板、前面とも裏板と貼り合わせます。張り合わせればある程度強度が出るかと思いましたが、やはり素材が薄すぎます。特に裏板の無い屋根部分は軽く押すだけでベコンベコンと音を立ててへこんでしまいます。とにかく箱状に組み立ててから検討しましょう。前面も平面状の物を少し折り曲げ車体に芋付け。ちなみに全く合いません・・・。('02,12、2)
写真右の車体の様に前面屋根部分は相当余分があります。この後、車体と前面の角部分を削って丸めなくてななりませんので、裏には多目の半田を流しておく必要があります。残念ながらこの時に進行方向右側乗務員室側窓まで半田が回ってしまいました。また、アングルはジャンパー部分が干渉しますので、この部分は切り取っておきます。('02,12、2)
先頭部オデコ部分の整形から始めます。先述の通り相当飛び出ていますのでこの部分を金属用ハサミで切り取ります。ここからヤスリを掛けていたのでは時間がかかりますし、ふにゃふにゃの車体が持ちそうにもありません。('02,12、2)
丸一日かかって先頭部が仕上がりました。実車はもう少しRが付いているように思いますが、これ以上丸めると運転室窓が潰れてしまいます。全体的にはいい雰囲気と言うよりは、実車よりかっこ良過ぎのような感じがします。どうやら屋根のRが実車よりもゆるいのが原因の様です。('02,12、2)
スカートの加工をします。一枚の物を折り曲げて形を作りますが、これも異常に薄い素材で出来ています。そのままではちょっと当たっただけでもふにゃふにゃに歪んでしまいそうですので角線を用いて補強しました。両脇縦に1.0mm、写真ではわかりにくいですが、下端部に0.8mmの物を貼り付けています。床板側はたっぷりと半田を流し固めました。これで、少々の衝突でも曲がる事は無さそうです。('02,12,5)
足回り、クーラー等はエンドウのキハ110系からの利用になります。幸い名古屋のラディッシュさんに2両セットの物が格安で出ていました。新品を買うと2両で4万円!製品の出来からするとちょっと高すぎますね(^^)。床下ですが、そのままでは長すぎて使えません。('03,2,5)
丁度右側中央に穴が開いていますのでこれを取り付けように用いる事とし(左側は従来の取り付け用穴を利用)、右手を切断、長さを詰める事としました。余剰の床下機器は適当に取り付け穴を開けなおして並べかえて取り付けました。('03,2,5)
漸く塗装にこぎつけました。鮮やかな黄色の車体の完成です。今回塗料を薄めに吹いたため、中々下地が隠れず何回も塗り重ねなければなりませんでした。この車両は屋根も含めて黄色一色ですので、マスキングの必要なしです。また屋根上パーツ類も別途同色に塗装しました。('03,10,17)
台車、床下機器など下回りは灰色ですので、これを艶消しの黒に塗り替えます。そして、さすがNゲージメーカー、充実のインレタ類の転写です。2両で、それぞれに1枚ずつインレタが入っているのですが、そのうちの1枚が古いのか全く転写できません。蛍光灯の上で暖めて何とか転写しましたが、1両はちょっとがたがたになってしまいました。('03,10,17)