東武1800系りょうもう号製作記

東武の真赤な急行用電車です。KODAMA模型からなかなかの出来で且つ安価なキットとして発売されました。今迄工作中だった京阪3000系そっちのけで早速製作開始となりました。

製作開始の一晩目で車体は組みあがりました。今回アングルの取付にはカツミ製の治具を使いました。従来はピノチオ製の単純なものを利用していましたが効率が格段にアップしました。
雨樋の取付はアングル状のアルミ材(DIYで購入)を治具にして取付けます。キットには真鍮線が入っていますが別途帯板(0.6mm幅、0.4mm厚)を購入し利用します。特に最近の帯板は出来があまり良くないのでこの治具が役に立ちます。
屋根上配管を取付けます。実車を見た事が無いだけに間違っている部分も有るかと思います。配管支えはマッハのエッチング製、配管は0.5mm、0.3mm真鍮線を利用します。
取付けた状態です。このキットにはランボ−ドが入っていませんのでアングル材から切り出して取付けます。パンタグラフは独特の取付方法の為、KATOのアーバンライナー用のPT48を利用します。このパーツ薄汚れて小汚い感じで見栄えが悪かったのですが、洗浄してシルバーを吹くと結構なものになりました。パン台は2mm厚の帯板から切り出して半田付けしました。
生地完成の状態です。このキットではドアの下をL字に折り曲げクツズリを表現していますが先頭車乗務員ドア付近ののっぺりした雰囲気を出す為に乗務員ドア部分のクツズリは無視して削り、まっ平に仕上げました。乗務員ドアのクツズリは仕上げた後に0.5mm幅0.2mm厚の帯板を貼り付けました。乗務員用手摺用の0.3mm孔もあけておきます。
廻りの工作です。動力車は床下機器の関係から基本2パンタ付きの1830としました。動力は京阪1900系での初採用に次いでLN−14型モーター、MPギア利用です。純製床板を規定寸法通りくり抜きます。
ウエイトですが床下側は機器取付台を兼ねて1mm厚の鉛板を2枚重ね、更に連結器横にも2枚重ねます。
床上側はクロスシートを逃げる形でやはり2枚重ねます。相変わらず床下機器類は手抜きで、KODAMAから発売された純正品をそのまま取付けました。
いよいよ塗装です。実家のガレージまで自転車に乗っけて行きます。上の写真が塗装現場です。奥に見えるコンプレッサーですが、凄い年代物です。20年前にお年玉を叩いて購入したものです。水フィルターも有りませんし凄い騒音です。ピースコンのエアガンも経年変化で先端が割れてしまいましたが、半田で修正して使っています。それでも粒子の細かさは缶スプレーとは比べ物になりません。
さて、取り敢えず塗りあがりました。今回妻面の配管の通る部分にも白帯がかかりますが、配管支えが丁度有ったりとマスキングが非常にしにくい物でした。ここは完全マスキングは諦めて筆入れによる修正を見越して作業を進めました。また、作業効率性の観点から床下、台車、屋根上パーツ等は缶スプレーの利用です。特に屋根上、スカートは艶消しの明灰色が航空機用缶スプレーしかありません。鉄道カラー等はどういう訳か艶有りの物となっています。
側窓のアルミサッシに色入れをします。これで大分側面が締まりました。問題はこのサッシの表現のプレスに非常にばらつきがあり、くっきりと押し出せれている物や浅いものなどが見られその車両ごとに筆さばき(ちょっと大袈裟)を変えなければならず結構大変でした。
問題発生です。まずは左写真、標識灯レンズのサイズが狂っており飛び出してしまいます。次いで下の写真、雨樋位置がおかしいのか通風器の足が雨樋と重なってしまいます・・・。
先頭車の小パーツの塗装です。無線アンテナ(?)カプラー、エアーホ−スです。カプラーはフクシマのホワイトメタル製、アンテナは古い挽物パーツを探し出して流用しています。エアーホースはフクシマのロスト製のコック部分を切り取り(もったいない!)そこから先だけを利用しました。
窓ガラスの貼付けです。材料は通常エンビ板を使いますが私は0.2mm厚の透明プラ板を使っています。縦方向に15mm幅に切り出します。見えにくいですが車体の向こう側に並んでいます。先頭部のカーブドガラスはその切り出したプラ板を熱湯に付けて曲げます。車体手前に並んでいるものがそれで、4つ作り、出来のいいものを選びました。取付は透明ゴム系接着剤を使っています。
内装にかかります。まずは椅子の塗装を行いました。遠坂さんのERCギャラリーの中で印象に残った黄土色のシート生地のものとする事にしました。車内に閉じ込めてしまうので少し明るめに塗装しました。もちろんこの手のパーツの塗装は缶スプレーを用いています。