EF57

阪田正博さんからEF57のお写真を頂きました。サンゴのキットを組み立てられた物ですが、例によって非常に凝った足廻り、そして白色LEDを用いた灯火類と新機軸盛りだくさんです。ご本人からのコメントを頂戴しておりますので、皆さんも是非参考になさって下さい。('03,5,14)

製作のきっかけは所属するクラブのT、Mさんからサンゴ製キット(EG)を譲り受け、例によって走り装置を作って遊ぼうと考えたことです。メカの構想は当社の蒸機で標準化している先台車〜第一動輪で1点 第二動輪〜第三動輪(第四動輪)左右で2点の3点支持構造の流用です。蒸気の場合はウエイト位置の関係でどうしても第三動輪が浮き上がり牽引力の低下を招きます、又F級電機の場合も図面通りのボルスタ位置では第三動輪が浮く傾向があるのでこれを是正する設計としました。
★インサイドギヤ
インサイドギヤA,B は歌川バラギヤをフレームに組んでギヤ側とフレーム側を示したものです。駆動はEN20×2 モーター〜ウオーム(直結)からウオームホイールと同軸に嵌めこんだスパギヤで第2動輪に下ろしています。こうすると騒音が極めて少なくなりMPにも負けません。 
フレーム側。
★内台枠組み
0.8t真鍮板より切だし内側に第一動輪の左右上下可動メカと先台車へのイコライザ梃子及び支点兼レベル調整機構を設けています。それから第二動輪〜第三動輪間イコライザ梃子も左右に設置しています。 この場合先台車にはほぼ車重の1/8がかかるのでこれを利用しV型復元機構を採用しています。
床板両サイドから立ちあがった真鍮板は0.8tで両端部にウェイトを固定するのと室内が見えないようにするのが目的です。なお中央に見える基板は小ウエイトの上に設置した点灯用切片取付け座です。
★レールへの追従
5mmの急な凸線路への追従を確認しました。
★点灯
今回はヘッドライトにCRDとチップ型白色LEDを、テールライトにダイオード、CRD、1.5v胡麻粒球の組み合わせで遊んで見ました。これらの回路基板と中継基板はウエイトぎっしりの車内を避け、モニター部天井に開口を設けそこに収めました。
★完成
何度やってもすっきりした塗装が出来ません。が、まずは完成を祝うことにします。ヘッドライトは発光部にニスを一滴たらすと青みが消えてそれらしくなります。